漆のはなし

漆のはなし「うるわし」の漆 「うるおい」の漆

漆は塗りあがったその美しさになんともいえない深みがあり、この光沢はその他の塗料には認められないものであり「うるし」は「うるおう」すなわち潤沢であるということだとも、また「うるわし」の変化したものともいわれるが、いずれにしてもこの呼称には塗肌の美しさに対する感動と尊厳がこめられている。漆の実用性と装飾性は永い間伝承され、日本を代表する独特の工芸として発達してきたわけであります。

漆はアジアの気候風土に育まれ自然の中でうまれた、天然の接着剤であり、塗料です。

漆は漆の樹から抽出する樹液を採取したもので、その性質には特殊なものがあり摂氏25度~30度、湿度75%~85%という高温多湿の条件下で乾燥凝固します。

いったん乾燥凝固すると漆は優れた力を発揮し 天然の接着剤の中では類を見ない接着力ときわめて優秀な塗料としての力により堅牢で剥げ難く、日常使いの食器や家具などの調度品などにも広く使われております。

永い間土中やまれには海中でも発見される考古遺物が証明しているように 低熱性、絶縁性、防水性、防腐性にもすぐれており、接着剤、塗料としての価値が高く、長い歴史の中で広範囲に利用され続けてきた最大の原因でもあります。
弊社では 全国各地の漆器をお取扱いし、歴史や伝統を重んじながら現代の洋風化しつつある生活様式にもマッチする品々を提案させていただいております。

どうぞ一度ご利用いただきまして、漆製品を末永くご利用くださいますようお願い申し上げます。
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